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オンライン特別連続講座「ワイルドライフマネジメント」質問へのお答え(第5回実施分)

「ワイルドライフマネジメント」第5回実施 フィードバック管理―順応的管理に向けて

アンケートのご質問への回答は、以下の通りです。

Q1. ヘイズ推定法、SPUEとは?
A1. ベイズ推定法については統計の本をごらんください。
SPUEは狩猟者一人当たり1日当たりの目撃数

Q2. フィードバック管理において個体数の確認はどのくらいの頻度で実施していたのでしょうか。また、雌シカの駆除が72年ぶりに実施された際に市民から非難が殺到したとありましたが、どのように説明をされたのか教えていただきたいです。
A2. スポットライトカウントは年1回秋に実施するほか、行政が収集する捕獲情報(SPUE,CPUE)や農業被害額なども年度ごとに収集している。
メスジカによる狩猟解禁が明治期のような絶滅寸前までの激減をもたらすとの危機感が強かったので、講義で紹介したように、フィードバック管理の仕組みを丁寧に説明しました。

Q3. 密度水準によって4段階に管理するというお話がありましたが、大発生・目標・許容加減水準はどのように決められたのでしょうか?この水準もモニタリングを通して変更されていくということでしょうか?
A3. 北海道のシカ管理計画(以下のURL)は、北海道東部から全道にまで拡大されました。北海道東部地域での管理水準は基本的に大きな変更はありませんが、管理措置は変更されています。道東以外の管理対象地域の拡大、地区区分の見直し、新たな管理基準の設定などが行われいます。

https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ezosikakannrikeikaku.html

【1】道東地域エゾシカ保護管理計画 (1998年)
3 種類の管理基準
①許容下限水準 国際自然保護連合(IUCN)の絶滅のおそれがある種の基準として、それを下回ると遺伝的多様性を損なうと考えられている1,000個体よ りも大きくする。一方、過去のデータから20年に1度の確率で豪雪がおき、その年には約半数もの大量死亡が生じること、更に、それが2年連続しておきることも予測し、許容下限水準は個体数指数5(6,000頭)とする。
②大発生水準 個体数が著しく増加するおそれのある水準であり、個体数指数50(60,000頭)とする。これは、農林業被害や天然林への食害などが深刻な社会問題となるなど、被害額が急増し始めた昭和60年代当初の推定生息数に相当している。
③目標水準 許容下限水準と大発生水準の範囲内で個体数を管理するための水準である。エゾシカに限らず生物の個体数を一定に維持することは困難であることから、気象変化等による個体数変動でも許容下限水準を割り込まないよう目標水準を個体数指数25(30,000 頭)とする。

【2】エゾシカ保護管理計画第2期(2002年3月作成;2007年3月改正)
1999の鳥獣保護法改正による特定計画制度の創設および全道計画への展開
全道を東部地域と西部地域に区分
東部地域での管理基準は変更なし
西部地域 ライトセンサスや被害額などから大発生を予防する地域を選出

【3】エゾシカ保護管理計画第3期(2008年3月)
これまでの個体数指数25~50の間と管理方措置区分を漸減措置としていたものを、資源利用の促進のために、持続的利用措置と目標を改めた。

【4】エゾシカ保護管理計画第4期(2012年3月)
東部地域での管理基準は変更なし
西部地域:個体数指数の推定が可能となったことから、フィードバック管理を適用。西部地域が計画の対象地域となったH12年度を基準年(個体数指数=100)として生息動向をモニタリング。今後、東部地域と同様の個体数管理を実施できるよう、個体数減少が確認できるまで引き続き捕獲数の増加を目指す。
南部地域:個体数指数を用いた管理はできないため、将来的な管理手法策定のための情報蓄積を図る。毎年度の捕獲数推移やモニタリング結果を用い、捕獲対策の適正を評価。

【5】エゾシカ保護管理計画第5期(2017年3月)
東部、西部、南部地域ともフィードバック管理を導入し、以下のように管理水準を統一するが、管理措置に用いる個体数指数は地域によって異なる(東部地域は変更なし)
【3種類の管理水準】: ①大発生水準 生息数が著しく増加するおそれのある水準 ②暫定目標水準 気象変化等による個体数変動が起こったとしても、許容下限水準を割り込むおそれのない水準 ③許容下限水準 遺伝的多様性の維持及び生息数の約半数の大量死が生じる20 年に一度の確率の豪雪が2年連続しておきても最小存続個体数(成獣1,000頭)を下回ることのない水準

【6】エゾシカ保護管理計画第6期(2022年3月)
地域毎に管理水準を定め、その水準に応じた措置内容をあらかじめ設定し、これに基づき対応することを基本とする。地区区分については、東部と南部は従来通りであるが、西部地域についてはDNA情報に基づき、南北に2分割し、北側を北部、南側を中部として区分して、全体を5地域とした。

東部地域:、個体数指数50を大発生水準、個体数指数25を管理下限水準とし、その中間値37.5を目標水準と定めるとともに、個体数指数5を絶滅回避水準とし、その水準に応じて5段階の管理措置(緊急減少措置、漸減措置、漸増措置、資源回復措置、緊急保護措置)のいずれかを講ずる。
北部地域及び中部地域:個体数指数50を大発生水準、個体数指数25を暫定目標水準、個体数指数5を絶滅回避水準と定め、その水準に応じて4段階の管理措置(緊急減少措置、漸減措置、漸増措置、緊急保護措置)のいずれかを講ずる。
南部地域:精度の高い個体数指数が推定できていないため、生息数の増加に歯止めをかけることを目標とする

Q4. メスの捕獲で罠での捕獲はメス、オスがランダムに捕獲できるがオス・メスの捕獲の割合いなどはどのようになっているのでしょうか?
A4. 捕獲数内訳は以下のURLから見ることができます。雌の捕獲数は概ね、50~60%を占めています。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/136745.html
メスの内訳には、幼獣雄も含まれるので「角無し」ジカとするのが正確です。
12月1日以降に、銃猟によるオスジカの捕獲について、一人1日当たり1頭までとすることによって、雌の捕獲を誘導しています。

Q5. 生物多様性が求めれていると思いますが、シカの個体数管理において、遺伝的な多様性を踏まえた管理についても検討されているのでしょうか? 今の日本の現状では遺伝的多様性の以前の問題で、爆発的な増加を抑えることに注力するとして問題ないのでしょうか?日本のシカは一度ボトルネックを経験していると言われていると思いますが、近郊弱性などの問題はシカには起こらないのでしょうか?よろしくお願いします。
A5. 個体群管理を行うために管理ユニットは、通常、行政単位で設定されることが多いが、エゾシカでは遺伝的な情報を用いて地域個体群を区分して管理ユニットの見直しを実施している。エゾシカは数度のボトルネックを経ているため、遺伝的多様性が低いものの、繁殖阻害は生じていない。

Q6. スポーツハンティングと有害駆除について ①雄がターゲットになりやすいためスポーツハンティングによる欧米の管理は破綻しているとのことですが、鹿の個体数管理で日本において、(スポーツハンティング導入に否定的だとは思われますが)現在の有害駆除と併用してスポーツハンティングを導入したらどのような結末が予想されるでしょうか。 ②スポーツハンティングにおいて角のある雄鹿がターゲットにされることは分かるのですが、なぜ日本における猟友会等による狩猟においても雄が狙われることが多いのでしょうか。またなぜ任意計画や特定計画が作られた際も市民団体や研究者から雌鹿の捕獲に反発があったのでしょうか。 ③講和中に「資源管理を持続的に行うこと」と「駆除による個体数管理」について整合性をとる必要があるとおっしゃられていましたが、どういうことでしょうか。 ④狩猟会の高齢化やハンターが減少していると聞きますが、これが今後の日本における個体数管理や希少植生保護にどのような影響を与えることが予想されますか。 任意計画と特定計画には捕獲個体の雌雄や個体数以外にどのような違いがあるのでしょうか(例えば、計画の拘束力等) 状態空間モデルを用いたヘイズ推定法とは何でしょうか、調べてもよく理解ができなかったのでご教授いただければ幸いです。 過去の講義を踏まえた話になりますが、生態系ピラミッドにおいて人間は生態系ピラミッドに含まれないという話を聞きました。しかし、講和を聞いた限りだとオオカミ等の上位捕食者による捕獲圧よりも、人間による狩猟圧があったため個体数が制限されていたと感じました。講義の趣旨からずれるかもしれませんが、この点どうお考えでしょうか。 今回の講義の質問で国有地(国有林、自衛隊演習場)における捕獲については、土地管理者がシカの管理に責任を持つという制度を作り必要があると述べられていましたが、米軍基地における個体について管理し得る方法はあるのでしょうか。 奈良公園周辺には多くの野生の鹿が生息しており、観光客による給餌が日常的に行われています。このような給餌によって奈良公園周辺の個体数の環境収容力は増加しているのでしょうか。仮に奈良公園における給餌が禁止された場合は数年後には鹿の大量死は起こりうるのでしょうか。 鹿の個体数管理は捕鯨を参考にして作ったとのことですが、欧米ではスポーツハンティングによる管理が主要であるため海外にシカ等の動物管理の指針はなかったのでしょうか。
A6. ①日本でも猟期に実施される狩猟はスポーツハンティングです。
②明治期の乱獲でニホンジカが絶滅寸前となるまで減少したために、メスジカの保護政策が長期間とられてきたため、メスを捕獲することが乱獲に繋がるという意識が一般的に強かったと思います。
③現在、シカの有効活用は農林水産省によって、捕獲推進の一環として行われおり、持続的な資源利用のためではありません。狩猟は肉質のよい秋から冬に猟期が設定されており、資源利用には適しています。一方、駆除は、本来、被害防止や個体数削減を目的としているので、効率的な捕獲が求められます。資源利用は二の次の目標です。そのため、狩猟による資源利用と個体数管理のための駆除の整合をと述べました。
④狩猟者依存の捕獲はもうすぐ限界に達し、やがては北海道のように個体数の制御ができなくなる地域が増えてくるでしょう。
・特定計画は、都道府県知事が策定する任意計画です。計画を策定することによって国の補助金を得ることができます。
・状態空間モデルを用いたヘイズ推定法については、専門書で勉強してください。
・捕食者が被食者の個体数を調節できるのは、被食者の個体数が少ない時です。Pimlott (1967) は、シカの個体数が 7 – 8/km2 を超える場合、オオカミはシカの個体数を制御 できないと主張しています。オオカミがシカの数をコントロールしている証拠は乏しいです。その他の質問は、講義と少しはなれていますので、回答は省略させていただきます。
Pimloh, D.H. (1967). Wolf predaPon and ungulate populaPons. American Zoologist 7(2)

Q7. 今回フィードバック管理の重要性が挙げられましたが、シカ以外の野生生物の管理についてもフィードバック管理・順応的管理が基本的に適用されるのでしょうか。また、シカやクマのように適正な個体数に管理する対象ではなく、マングースやグリーンアノールなど根絶を目指す外来種については、個体数管理の考え方は異なるのでしょうか。
A7. フィードバック管理は基本的にはシカ以外の野生動物管理にも、個体数指数に基づくモニタリングが実施できれば、適用可能です。兵庫県のツキノワグマの管理はフィードバック管理(順応的管理)を実施しています。根絶を得目指す特定外来種については、モニタリングをもとに個体数動向を把握する点は共通しますが、根絶か目標水準での個体数維持の点で大きく異なります。

Q17. フィールドバック管理が野生動物保護管理に効果的という話があったが、イノシシやクマ類、カワウなどの他の問題となる野生動物にも応用できる手法という認識でよろしかったでしょうか。(適切なモニタリングを行うという前提です。)
A17. A7の回答を参照
Q21. 今回エゾシカでフィードバック管理を行なっていましたが、この管理方法は他の野生動物や鳥類などにも応用できるのでしょうか。また、できるとするならばどのような動物でその可能性が高いと考えられるでしょうか。
A21.  A7の回答を参照

Q8. 捕獲への抵抗感は動物愛護だったり、狩猟を残酷とする価値観があると思いますが、「管理」への合意形成に向けて情報公開以外にエピソードがあれば教えて下さい
A8. 知事あてにエゾシカの管理に対して質問状を出し続けた民間団体に対し、行政担当者が丁寧に対応していましたが、あまりにも執拗だったために、それでは代替案を出してくださいと申し入れたら、質問状がとまったと聞いたことがあります。

Q9. 野生動物保護管理の学問分野は他分野とこれまでどのように連携し、今後はどのような分野と連携をとっていこうとしているのか気になった。もう一つの学問だけでは、解決できない状態に来ているのではないだろうか。
A9. 第12回の講義でお話します。

Q10. 全道的なエゾシカ管理は現時点困難な状況であるとの認識といただきました。今後人口減少と連動して捕獲活動も減少しシカ被害増加の暗い未来しかないのでしょうか
A10. 全道一律での管理は困難ですが、個体数管理を強化する地域や資源利用を優先する地域などを選定し、目標に応じた管理を実施することは十分に実現性が高いと思います。

Q11. 順応的管理を行うには、様々な生態系への影響・生物の個体数等の情報を集める必要があると思いますが、行政又はNPO等で情報を集中的に集める動きはあるのでしょうか?
A11. 特定計画制度に基づいて、多くの都道府県でモニタリングに基づく順応的管理を実施するようになりました。課題は、多くの県で野生動物管理についての専門的知識を有する専門職員が不在や配置がわずかなため、管理の実施体制が整備されていないことです。

Q12. 野生動物をマネジメントしていくことにおいて、行政、専門家、民間(地元の理解・協力)が上手くかみ合わないと物事が進んでいかないように感じました。それには、情報公開と合意の形成が必要とおっしゃってましたが、今後どこにどのような働きかけをして、マネジメントを進めていったら良いとお考えですか?
A12. 第12回以降の講義でお話します。

Q13. エゾシカの個体数管理が制御不能になろうとし、行政予算も削減されている状況で、民間企業に期待することを教えて下さい。特に、TNFD開示などネイチャーポジティブの動きを鑑みた、民間の取組という観点でお願いいたします。
A13. サントリー天然水の森の活動におけるシカ対策は素晴らしい試みです。本来は国有林が行うことですが。

Q14. 行政との取り組みの中で、フィードバック管理のような柔軟な方針決定は予算確保や政策決定の時間感覚を踏まえると簡単なことではないのでは、と感じたのですが、管理計画策定〜評価はどれくらいのサイクルで行っていたのでしょうか
A14. 管理戦略を定める管理計画は5年計画ですが、実行計画は毎年策定します。

Q15. 狩猟と管理捕獲でエゾシカのフィードバック管理を成功させるために必要な条件がありますか? 行政では、鳥獣対策部署と森林管理部署の連携が、難しいと感じます。 昨年はササが大量に枯れました。この場合、低密度、中密度でも採食ラインの形成に影響が出てくるでしょうか? エゾシカの好む希少植物がわかる文献がありますか?
A15. 公有地(国有林・自衛隊演習場など)の土地管理者が、野生動物管理は土地管理者の役割だと認識し、道の特定計画に沿って個体数管理を自ら実行することです。ただし、現行の法律ではできません。ササ枯れがシカの採食をとおした植生への影響に与える影響はわかりません。エゾシカに限らず、ニホンジカ全体を対象としたものとして、以下があります。
橋本佳延, & 藤木大介. (2014). 日本におけるニホンジカの採食植物・不嗜好性植物リスト. 人と自然, 25, 133-160.
https://doi.org/10.24713/hitotoshizen.25.0_133

Q24. 最終的に土地所有者が生息する動植物の管理に責任を持つべきという結論になりそうですが、小規模な山林の維持管理は割高になり相続放棄が加速しそうです。すると、最終的には国が負担せざるを得ないとなるように思いました。それであれば初めから国が管理責任を負うとしても良いのではないかと思いましたがいかがでしょうか。
A24. 公有地(国有林・自衛隊演習場)などのシカ管理について、土地管理者が実施すべきというのが私の考えです。第13回の講義でお話します。民有地については、都道府県による特定計画や市町村による鳥獣害防止特措法での対応が可能です。公有地では、そのような権限の行使が制限されています。

Q16. オンラインでの最後の質問に関連した質問をさせていただきます。最近読んだ論文で、大型植食動物が景観を複雑(採食により草原が森林に遷移するのを防ぐなど)にすることで、生物多様性保全に貢献していると言う論文がありました。長期的な視点では、シカが森林を草原に遷移させることで、生物多様性を向上させる可能性はないのでしょうか?論文:Wang, L., Cromsigt, J. P. G. M., Buitenwerf, R., Lundgren, E. J., Li, W., Bakker, E. S., & Svenning, J.-C. (2023). Tree cover and its heterogeneity in natural ecosystems is linked to large herbivore biomass globally. One Earth, 6(12), 1759–1770. https://doi.org/10.1016/j.oneear.2023.10.007
A16. 興味深い論文の紹介をありがとうございます。アフリカなどではありそうですね。北日本では、林床がササに覆われているのでササ草原として維持されていますが、シカによる適度な攪乱は生物多様性の維持に貢献するでしょうが、高密度のシカは負の影響しか与えていません。

Q18. 雌鹿の捕獲への反対が多いのはなぜでしょうか?捕獲した鹿の処理はどうなっているのでしょうか?何割くらいが食用・加工用肉となるのでしょうか。
A18. 雌鹿捕獲への反対が多かったのは、むかしのことです。捕獲したシカは、自家消費、食用・ペット用、焼却・埋設されている。処理施設に範雄されて、有効活用されているのは、捕獲個体の2割程度と推定されている。

Q19. 植生の状態とシカ密度の関係性についていろいろな例を提示いただきましたが、日本全国に当てはめて考えてもよいですか?それとも、地域ごとに大きく異なりますか?
A19. 両者の関係性は地域ごとによって異なりますが、鹿の生息数の増加にともなう植生の反応の序列(順番)は概ね一致していると思います。

Q20. シカの管理について、なるべく市町村のような小さい単位でそれぞれ管理目標を定め、取り組むのがいいのでしょうか。各市町村でシカの状況も環境も異なるとは思うのですが、広域の行政区で取り組めると小さい市町村も動きやすいと思うのですが。
A20. 管理対象のシカ個体群の規模と市町村の規模によりますが、同一個体群が複数の市町村の境界を越えて分布していたり、季節移動を行うことがよくあります。そのため、遺伝情報などをもとに同一個体群に対しては広域管理が必要になります。

Q22. 素人の質問で恐縮ですが、ハンターが雄鹿を狙いたがるのは、雄鹿の方が見た目や市場価値として、価値が高いとされているからでしょうか?また、撃った個体を回収しなければいけない理由は何でしょうか?
A22. 欧米ではトロフィーハンティングが主流ですが、日本ではそこまでではない。回収が義務付けられるようになったのは、北海道でのオジロワシ・オオワシの鉛中毒がきっかけだと聞いています。

Q23. お話があったかもしれませんが、生息密度が上昇しても妊娠率には密度効果が認められないのはなぜですか?
A23. 妊娠率と体重には相関があり、一定の体重以上があれば高い妊娠率が維持されるからです。

Q25. 前回までの講義に関しての質問なのです。ニホンジカは低質なエサも利用でき、消化能力も高いため、増えすぎると樹皮剥ぎなどにより植生環境や生態系に悪影響を及ぼすと理解しています。海外などで、シカ類以外の哺乳類で高密度になった結果、ニホンジカのように生態系に大きな影響を与えた/ている事例はあるのでしょうか。
A25. わかりません。

以上

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