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世界遺産タウンミーティングと特別講演のお知らせ

2016/10/13

もう1カ月ほど過ぎてしまいましたが、2015年8月2日(日)、斜里町のゆめホール知床で、世界遺産タウンミーティング「人と野生動物の折り合いの付け方」が開催されました。これは第5回国際野生動物管理学術会議(IWMC)の知床視察に訪れた研究者を招聘して行われたもので、国内外の研究者のお話を聞き、地元の高校生や町民と意見交換をする貴重な機会になりました。

合衆国地理研究所上席野生生物研究員、広域連携ヒグマ研究チームリーダーのフランク・ヴァン・メイネンさんが「イエローストーン国立公園の大型哺乳類の保護管理について」と題して講演されたほか、地元の斜里高校、羅臼高校の生徒さんたちがプレゼンテーションを行いました。
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羅臼高校の生徒さんの発表風景

イエローストーン国立公園でのヒグマの保護管理からは知床が見習うべきところが多々あり、関係者への有益なアドバイスがたくさんあったように思います。
また意見交換の時間には、研究者の皆さんが今回発表した高校生のような若者に期待しているという趣旨の発言がありました。最後にカリフォルニア大学のマッカロー名誉教授から地元への熱いメッセージが語られ、知床の未来のために心強さを感じる集いになりました。
さて、すでにお知らせしている通り、10月28日(水)18時半より、東京都千代田区丸の内エコッツェリアにて、ワイルドライフマネジメントフォーラム特別講演「野生生物保護管理の最新潮流~IWMC2015から見えてきたもの~」を開催します。
知床でのタウンミーティングにももちろん参加されていました、国際野生動物管理学術会議(IWMC2015)の実行委員長であり、日本哺乳類学会理事長の梶光一さん(東京農工大学教授)が講師です。
東京での開催ではありますが、全国的にシカやイノシシによる農林業被害が深刻です。また知床では今夏、人とヒグマの適切な距離について考えさせられる事例が相次いでいます。多くの人に参加していただき、ワイルドライフマネジメントの必要性を考えていただけたらと思います。(事務局)

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