【ワイルドライフマネジメントNews】『日本のシカ』と『知床半島』
【ワイルドライフマネジメントNews】では、知床はもちろん、全国のワイルドライフマネジメントに関するニュースや、イベント、シンポジウム情報などをお伝えします。今回は最近発売された2つの書籍を紹介します。
■『日本のシカ 増えすぎた個体群の科学と管理』
梶光一・飯島勇人 編
東京大学出版会 2017年 税込4,968円
全国各地でシカの増加やその影響、被害が話題になって久しくなりました。本書では、シカがもたらす自然植生や昆虫、動物などへの影響のほか、高山帯の南アルプス、神奈川県の丹沢、世界自然遺産の知床や屋久島で行われている管理について、それぞれ当地の専門家が論じています。第8章の知床については、公益財団法人知床財団の石名坂豪さんがまとめています。「おわりに」には、日本在来の動物である「シカの管理に終わりはない」とあります。人とシカの共生を目指し、持続的な管理のあり方を模索するための教科書的な一冊です。
■『知床半島』
石川直樹 著
北海道新聞社 2017年 税込2,500円
世界を旅する写真家・石川直樹が知床を撮った写真集。知床連山の縦走路やオホーツク海を埋めつくす流氷、中学校のスケートリンク、サケの加工場・・・。自然に接して暮らす人々の息づかいが感じられる、多様な知床の写真が掲載されています。カバーは流氷ウォーク、表紙は2015年に斜里川に漂着したザトウクジラの子です。ダイナミックなのに柔らかい、寒さ厳しいのにどこか温かい。新しい知床に出会える一冊です。
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