応援メッセージをいただいています②
当財団では6月10日〜8月8日の間、知床ネイチャーキャンパスの安定的な継続開催のため、「READY FOR」にて「野生生物との共生を|知床ネイチャーキャンパスの継続を皆さまと共に!」と題したクラウドファンディングを実施しています。
クラウドファンディングの挑戦に際して、力強い応援メッセージをいただきました。「READY FOR」ページの新着情報に掲載しておりますが、こちらのブログにもまとめて掲載いたします!
小菅正夫(札幌市円山動物園参与)
知床自然大学院大学設立財団が実施している知床ネイチャーキャンパスは、日本ではほとんど例をみない教育活動だと思います。世の中は、生物多様性の保全という大きな命題を受けて、漠然と自然を大切にして行こうという意思は表明されていると思われるのですが、具体的に人々がどのような関わりを持って生きていけば良いのかを知ることは難しいと思います。高校・大学での授業や各種講演会に参加しても、漠然とものを考えることで終わってしまいそうです。
知床ネイチャーキャンパスでは、世界遺産知床をベースに直接自然の中に入って、感じて学ぶことのできる授業が繰り広げられています。百聞は一見にしかずです。何事もその中に身を置いて考えなければ真相は見えてこないと思います。この貴重な学びの場を維持することは、それほど簡単なことではありません。
今回、3年ぶりの現地での活動再開に際して、クラウドファンディングを開始したと聞きました。この活動は世界遺産を維持する人材を育てるものでもあります。多くの皆さんのご協力をお願いしたいと思います。
【小菅正夫さんのプロフィール】
1973年、北海道大学獣医学部卒業後、旭川市旭山動物園に勤務。飼育係長、副園長を経て、95年園長に就任。飼育係による「ワンポイントガイド」、夜行性動物の行動や生態を見せる「夜の動物園」などのアイデアを取り入れ、「ぺんぎん館」や「オランウータン空中運動場」では動物の生態を生き生きと見せる施設に衣替えを図るなど、動物園の本来の役割を問う様々な改革を実施。旭山動物園を入場者数日本一に導く。同園を定年退職後、2015年から札幌市円山動物園の参与。動物福祉の向上と生物多様性の保全を目的とした札幌市動物園条例の成立にも寄与した。著書に『生きる意味ってなんだろう?』『動物が教えてくれた人生で大切なこと』ほか。
★6月に開催した知床ネイチャーキャンパス・リカレント2022の受講生からもコメントをいただきました。東京からご参加いただいた株式会社地域環境計画の小楠高弘さんです。
生きもの好きが高じて、畑違いの業界から転職してきたものの、生きものに関する専門知識だけでなく、様々なステークホルダーとのやり取り、法律の理解など、学ぶべきことが非常に多いことに気づきました。
受講により、これらについて現場でご苦労されてきた皆さまのナマの声を聴くことができただけでなく、様々な立場の受講者の多様な価値観を肌で感じることができ、実り多い時間を過ごすことができました。