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知床にも花の季節到来!

7月に入り、知床でも夏らしい陽気の日が増えてきました。短い夏を楽しむかのように、海岸や市街地でたくさんの花が咲いています。

斜里前浜海岸のハマナス

森繁久弥さんが作詞した『知床旅情』でもおなじみのハマナスです。ハマナスは日本原種のバラ科の落葉低木で、春から夏にかけてピンクや白の花を咲かせます。斜里の前浜海岸でも多くのハマナスが咲いていて、甘く爽やかな香りが漂っていました!

斜里町の街路にあるハマナス

ハマナスは市街地の街路でもよく見られます。北海道の花でもあり、斜里町の花(昭和43年制定)でもあるハマナス。町内には「はまなす公園」や「はまなす保育園」、「はまなすスロープ」など名を冠した施設が多くあり、町民おなじみの花です。

斜里海岸のエゾスカシユリ

こちらは斜里の海岸で満開になったエゾスカシユリです。南国のようなオレンジ色の大きな花が鮮やかで美しいです。斜里町のお隣・小清水町の町花であり、小清水原生花園でも見頃を迎えています。
北海道新聞どうしん電子版 「列車見送るエゾスカシユリ 小清水原生花園で見頃」

ルピナス

花はとても美しいのですが、実は外来種の植物もあります。空き地などでよく見られるルピナス。フジの花を逆さにしたような形状で「昇り藤」とも呼ばれるそうです。北アメリカ原産で寒さに強く、北海道の外来種リストー北海道ブルーリスト2010でもカテゴリーA3(本道に定着しており、生態系等への影響が報告または懸念されている外来種)に分類されています。

フランスギク

同じく外来種なのが、ヨーロッパ原産のフランスギクです。こちらも空き地や道端でよく見かけます。白く可憐な花ですが、「北海道生物の多様性の保全等に関する条例」に基づき、2015年に指定された「指定外来種」で、野外に植えたり、まいたりすることが禁止されています。それでも夏の知床を彩る花に変わりはありません。(事務局・竹川智恵)

 

参考
梅沢俊著『新北海道の花』2007年、北海道大学出版会

北海道ブルーリスト2010 北海道外来種データベース
http://bluelist.pref.hokkaido.lg.jp

北海道ホームページ 指定外来種の指定
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/shiteigairaishu01.htm

 

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