設立財団について(情報公開)
公益財団法人知床自然大学院大学設立財団とは
現在、貴重な自然環境や生態系、生物多様性を後世に伝えていくことの重要性が一般に認識されています。一方でクマの生活圏への出没、シカやイノシシによる農林業被害、外来種による生態系への影響拡大などが緊急の課題となっています。これらの問題を解決し、あるべき自然と人間社会の関係を実現する研究と人材養成が求められています。
世界自然遺産・知床は、行政、地域住民、研究者、企業・団体の関係者が、貴重な自然環境に対する研究や保全対策に手を携えて取り組んできた実績と経験が蓄積された地域です。これらの蓄積は、同様の課題を抱える日本や世界各地の共通資産としてシェアすべきだと考えます。
「知床自然大学院大学(仮称)」の設立構想はこのような問題意識から発案されました。しかし、日本の端の小さな町が独自に大学や大学院を設立するには、財政などさまざまな困難があります。町による設立検討という当初の発議から、20年以上にわたる議論を経て、資金を集め設立準備を進めるための財団法人をつくり、構想の実現を図る、という計画を持つに至りました。
資金のない民間有志が大学や大学院を設立した事例は、日本では見当たりません。どうぞ、私どものこうした壮大な計画に対してご理解を賜り、この財団の活動をご支援いただくよう、切にお願い申し上げます。
知床自然大学院大学設立財団の目的(定款第3条)
この法人は、自然生態系の保全が人類生存の前提になっている現実を見据え、知床に、野生生物と人間社会との間に生じた様々な問題解決と共生のための新しい思想・技術を創出しその実践を担う専門家や研究者を育成する大学院に相当する高等教育研究機関(以下、「知床自然大学院大学」という)を、設立・設置・誘致することに寄与することを目的とする。
知床自然大学院大学設立財団が行う事業(定款第4条)
(1)知床自然大学院大学を開設する学校法人の設立の準備、及び知床自然大学院大学の設置・誘致の準備をする事業
(2)知床自然大学院大学が必要であることを広く世の中に訴えて賛同者を募る広報事業、およびそのための調査研究事業
(3)その他、この法人の目的を達成するために必要な事業
目次
2016/10/04