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知床国立公園指定60周年記念シンポジウムが開催されました!

2024年6月1日(土)、北海道斜里町のゆめホール知床で、知床国立公園指定60周年記念シンポジウムが開催されました。(環境省、林野庁、北海道、斜里町、羅臼町でつくる周年記念事業実行委員会が主催)

1964年の6月1日に国立公園に指定された知床。来年の世界自然遺産登録20周年と合わせて、さまざまな記念事業や関連事業が予定されています。
https://hokkaido.env.go.jp/kushiro/press_00109.html

シンポジウムの基調講演では、ヒグマやシカと対峙する猟師を主人公にした小説『ともぐい』で第170回直木賞を受賞した、別海町出身の河崎秋子さんが登壇。河崎さんは『ともぐい』の感想が多数寄せられる中で、驚くほど全国の人がクマに対して持論を持っていること、自然に対する思い入れが強いことなどを感じたと話していました。その上で知床は「地元の人と遠くの人の意見のすり合わせをしている最前線」なのではないかと述べていました。

では「言葉」を使ってどうすり合わせるか?昔の文献などを参考にして小説を書かれる河崎さんは「事実をありのまま伝えることが大事」とし、「現地の人が、ありのままをいろいろな手段で発信してほしい」と話していました。

その後、愛甲哲也・北海道大学大学院農学研究院教授がファシリテーターを務め、河崎さんのほか、秋葉圭太さん(知床財団)、石井渓人さん(羅臼高校生)、森光さん(株式会社ゴールドウィン取締役)、藍屏芳さん(ネイチャーガイド)が登壇したパネルディスカッション「知床らしさから考える人と自然との距離」が行われました。

パネルディスカッションでは、羅臼高校のユネスコスクールの取り組みや株式会社ゴールドウィンの取り組み、海外の観光客が求める知床の姿、人と自然の関係を作ってきた地域や歴史の価値などが紹介され、人と自然の距離について話題が深められました。参加者アンケートでも「知床らしさ」を問う項目があり、今後の施策や発信などに生かされることと思います。

北海道新聞記事
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1019560/
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1019740/

記念イベントは今後も続きます。
当財団でも「知床ネイチャーキャンパス」を通じて、アニバーサリーイヤーを盛り上げていけたらと考えています。

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