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知床ネイチャーキャンパス2023 Part1:エゾシカ管理 現地実習・演習を開催しました

2023/11/14

2023年9月27〜30日、知床ネイチャーキャンパス・ステップアッププログラム Part1:エゾシカ管理の現地実習・演習が終了しました。オンライン配信講義、ケースメソッド授業を経て、全国から集った受講生が知床でのエゾシカ管理の現場で課題や現状を学びました。

実習1
世界遺産地域における生物多様性保全とエゾシカ管理

岩尾別台地で巨大なシカ柵の仕組みや、柵の内外での植生の違いなどを学びました。

実習2
森林復元とエゾシカ管理

100平方メートル運動ハウスや、森づくりの道・シカ柵コースで、森林復元を行なっている運動の意義や歴史、エゾシカ対策を総合的に学びました。

実習3
世界遺産隣接地域におけるエゾシカ管理

知床森林生態系保全センターで職員の方からレクチャーを受けた後、ウトロキャンプ場近くのエゾシカ囲い罠を見学。実際の捕獲の様子を映像で見たり、罠の中に入ったり、わかりやすく説明していただきました。

実習4
知床におけるエゾシカ猟

若手狩猟者の方々に狩猟のこと、知床での暮らしのことなどを語っていただきました。

実習5
捕獲個体の活用と流通

知床エゾシカファームで、安全な食肉製造の過程やビジネスとしての課題など、エゾシカ管理と切り離せない有効活用についてお聞きしました。

実習6
観光とエゾシカ

ネイチャーガイドの方から、観光資源としてのエゾシカ、ツアーを企画する際に大切な考え方などをお聞きしました。この後、希望者で夜の動物ウォッチングツアーにも参加し、エゾシカやキタキツネなど多くの野生動物を観察しました。

ワークショップ演習・オープンキャンパス

これまでの講義、ケースメソッド、実習を踏まえて、まとめのワークショップでよりよりエゾシカ管理のあり方を考えました。夜のオープンキャンパス(成果発表会)では、地元住民らの前でそれぞれのチームが考えた提案などを発表しました。

知床ネイチャーキャンパス2023・ステップアッププログラム
Part1:エゾシカ管理 現地実習・演習

日程:2023年9月27〜30日
実習フィールド:北海道斜里町の知床世界遺産地域と周辺地域
演習会場・宿舎:知床第一ホテル

講師(敬称略)
宇野裕之(東京農工大学大学院農学研究院特任教授)
敷田麻実(北陸先端科学技術大学院大学教授)
金川晃大(公益財団法人知床財団 保護管理事業係長)
寺屋翔太(斜里町役場総務部環境課 主事)
※そのほか様々な地元関係者にご指導いただきました。

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