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知床ネイチャーキャンパス-3STEPで学ぶヒグマ管理-の「ケースメソッドとワークショップ」大学生・大学院生対象日が終了しました!
2月11〜12日、大学生・大学院生を対象にした、知床ネイチャーキャンパス-3STEPで学ぶヒグマ管理-の「ケースメソッドとワークショップ」を開催しました。
受講生の皆さんには、事前にヒグマ専門家の間野勉さん(北海道立総合研究機構)のオンライン講義を受講し、当財団で作成した物語風のケース教材「ヒグマ対応最前線」を予習していただきました。当日は全国各地の大学生・大学院生14名がオンライン上に集合しました。
初日の11日は初導入のケースメソッドを開催。まず、知床財団保護管理事業係・伊集院彩暮さんに実際の管理の現場で感じている体験談(モヤモヤ)をお話いただき、その後グループに分かれ、ケース教材をもとに知床のヒグマ管理の課題や共存のあり方について議論を深めました。
最後の全体討議では、敷田麻実・北陸先端科学技術大学院大学教授のファシリテーションのもと、発信している情報の質、国立公園有料化の可能性など多様な意見や対策が話し合われ、時間が足りなくなるほどの議論の時間となりました。
2日目の12日は、昨日のケースメソッドの続きで「知床の現場でヒグマ管理にあたる高松(ケース教材の主人公)がなすべきこと」の議論からスタートしました。
午後はそれから発展し、「300万円で有効なヒグマ対策を考える」をテーマにワークショップを行いました。各チームがヒグマ管理に関する地域の複雑な状況を理解、共有した上で、少しでも高松を応援し、課題解決の一助になるべく対策案を考えました。多様な意見を出し合ってディスカッションする楽しさ、合意形成の難しさも感じたのではないかと思います。
そして最後の発表・ディスカッション。3チームそれぞれの観点で興味深い対策案の発表が行われました。間野先生や伊集院先生、梶光一・東京農工大学名誉教授からそれぞれのチームに講評をいただき、無事全日程を終了しました。引き続き行われた懇親会でも、講師も交え、様々なお話で盛り上がりました。ご受講いただいた皆様、講師の皆様、どうもありがとうございました!
2月25〜26日には社会人対象のケースメソッドとワークショップを開催します(募集は締め切りました)。社会人の皆様のプログラムも楽しみに準備を進めたいと思います。