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斜里高校知床学の授業を担当しました!
2022/10/12
今年度、斜里高校2年生「知床学」の2講義とフィールドワークを、当財団で担当しました。
知床学は「知る」「広げる」「伝える」を目標に、故郷の「良いところ・魅力」と「問題点・課題」の両面を学びます。 生徒自らが課題を設定し、その解決方法を探り、発表する授業です(斜里高校・学校パンフレットより)。2年生のテーマは「知る」。斜里町の産業や歴史、自然などさまざまな角度の授業が行われている一環で、当財団で観光や生態系、自然環境と開拓・保護の歴史を担当しました。
まず6月21日、知床アルパ株式会社のネイチャーガイドで、当財団の笠井文考理事が「ネイチャーガイドの仕事とエコツーリズム」と題して講義を行いました。
7月19日は、中川元業務執行理事が「知床の生物多様性と希少種の保護」と題した講義を行い、知床が世界遺産になった経緯や多様な動植物を紹介しました。
そして9月27日には、自然と人の関わりの歴史について学ぶ「フィールドワーク」を行いました。まずは元斜里町長の午来昌さんの自宅に伺い、午来さんの自然保護活動のあゆみや、町長として取り組んだ知床の世界自然遺産登録への思いを伺いました。最後には「自然豊かなふるさとに誇りを持ち、諦めないで自分の道を歩いて!」と高校生に温かいメッセージも。
中川業務執行理事からもスライドを使って、漁業や開拓の歴史、知床100平方メートル運動の始まり、1980年代の知床伐採問題など保護のあゆみについて説明しました。
その後知床100平方メートル運動地や知床五湖の高架木道を歩き、中川業務執行理事、船木研究員が、現在の森づくりの状況や人とヒグマの共存策など、知床で人と自然がどう関わってきたかの詳しく説明しました。知床峠では羅臼岳や国後島を見学し、高山帯の植生の特徴や国後島の自然などを解説しました。
当日は気持ちのよい秋晴れで、お天気に恵まれました。知床五湖からの知床連山、知床峠からの羅臼岳もくっきり美しい姿を見せてくれました。斜里高校の皆さん、ありがとうございました!