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コロナ禍のオンライン講義について

3月は卒業、4月は入学シーズン。就職・進学など新たな道へ進む学生の方々、新生活が始まる社会人の方々が多いと思います。2020年初めに流行が始まった新型コロナウイルスの影響で、学生の方々は20、21年度、4月から始まる22年度も、従来とは異なる授業形態や学生生活を強いられることになりそうです。学部生でいえば、3年生までがコロナ以前の学生生活を経験していないことになります。多くの大学で導入されたオンライン授業を行う状況が、ニュースタンダードになるのかもしれません。

2021年3月に文部科学省が行った調査(国公私立大学・高等専門学校に通う1744人が回答)では、オンライン授業の割合について、オンラインがほとんど・すべてだった学生が6割に達しています。全体的な満足度は不満と感じる割合より、満足に感じる割合の方が多いという結果が出ています。
文部科学省「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査」

当財団ではコロナ禍以前の2019年から、知床ネイチャーキャンパスでオンライン講義を導入しています。2022年2月にも、初の社会人向けプログラム「知床ネイチャーキャンパス・リカレント」でオンライン講義を実施。オンラインのメリットやデメリットについて、アンケートでさまざまな声をいただいたので主なものをご紹介します。

メリット
・遠隔地でも気軽に参加できること
・旅費が必要ないため、参加のハードルが低いこと
・移動時間が節約できること
・講義中でも、チャットで自由に発言・質問ができること
・資料が手元で確認でき、追加もすぐに行えること
・コロナ禍でも安定的に開催できること

デメリット
・教室の雰囲気がつかみにくいこと
・対面で気軽に講師や参加者と交流が難しいこと
・発言に難しさを感じること
・チャットに不慣れな方はもどかしさもあること
・映像や声の聞こえ方にバラつきがあること
・パソコンやプリンタなどのハード面を備えている人でないと、効率良く参加できないこと

参加のしやすさや、旅費、移動時間がかからないことをメリットに挙げる人が多かった一方で、講師や参加者と交流しにくいことをデメリットに挙げる人が多い結果となりました。また今回はZoomのチャット機能を使い、講義中でも質疑が活発に行われました。チャットで自由に発言できることをメリットと考える人もいれば、不慣れでもどかしかったという人も。講義中でも自分のペースで資料を追加して確認しながら受けられるメリットがある一方で、効率よく参加するにはハード面の備えが必要という声も参考になりました。

大学等のオンライン授業でも、リアルタイムに配信するLIVE配信型や録画映像を配信するオンデマンド配信型、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型など様々な形態があり、それぞれの科目に適切な方法が模索されています。当財団のプログラムでもより受講生が受けやすい、学びやすいオンライン講義の運営を目指していきたいと考えています。
(事務局・竹川智恵)

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