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今年も一年ありがとうございました
当財団は本日(12月28日)が2021年の仕事納め。今年もご支援・ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。
昨年に続き、新型コロナウイルス感染症の影響で、知床に集まって行うプログラムを実施することはできませんでしたが、それに代えて、3月と9月にZoomを使用したオンラインプログラムを開催しました。多くの方にご参加いただき、アンケートなどで多様なご意見・ご感想をいただけたことが、活動の励みになりました。
前年度事業ですが、3月13、14日に開催した「知床ネイチャーキャンパス・ネクスト」では、「生物多様性を守るために」をテーマに、オジロワシ・オオワシ、シマフクロウなど絶滅危惧種保護の現状や課題、科学的保護管理の現状について、8人の講師に講義いただきました。
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9月9日に開催した「知床ネイチャーキャンパスpresentsオンライントークセッション 知床で生きる、働く−地域の自然と人をつなぐ活動とは?」では、実際に知床で活動されている3人にコミュニケーションをテーマにお話いただきました。敷田麻実・北陸先端科学技術大学院大学教授にコーディネーターをお願いし、野生生物保護管理の現場で必要な考え方、活動の先に目指すものなど、多彩な議論が繰り広げられました。
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また10月には、研修旅行で知床を訪れた京都市立西京高校2年生の知床学習をサポート。「ヒグマの人慣れ」について議論する高校生のアイデアにハッとさせられたり、頼もしく思えたり。高校生には多角的な視点で物事を考える大切さを実感してもらえたようです。
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年明けには当財団初の社会人向けプログラム「知床ネイチャーキャンパス・リカレント2022」を開催します。2月5、6日にはオンライン講義、6月11、12日には知床での現地実習・演習を予定し、現在受講生を募集中です。
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来年(2022年)は、知床が世界自然遺産に登録されてから17年。専門家による科学委員会が発足し、地域住民も参加して意思決定を行う会議が開かれるなど、遺産登録前後から管理のための様々な新しい取り組みが行われてきました。のちに登録された小笠原諸島や奄美・沖縄の世界遺産地区も、知床の取り組みを参考にしているそうです。
オンライン講義では知床世界遺産登録時の釧路自然環境事務所長だった渡辺綱男さんをはじめ、現在の知床管理を担うウトロ保護官事務所の渡邊雄児さん、公益財団法人知床財団のお二人、科学委員会メンバーの大学教授の皆さんに講師を務めていただきます。
実習・演習では、実際に保護管理の現場を体験し、新しい利用計画が進むカムイワッカ地区を題材に、適正利用に関する管理計画・モニタリング計画の作成や発表とディスカッションを行う予定です。
世界遺産地域はもちろん、全国の様々な現場で自然に関わる仕事をされている皆様にも役立つ内容ではないかと思います。ご応募お待ちしています。
それでは皆様、良いお年をお迎えください!(事務局・竹川智恵)