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【ワイルドライフマネジメントNews】シンポジウム「野生動物と共に生きる未来」が開催されます

2019/02/05

昨年のブログでも紹介しましたが、日本学術会議では、「人口減縮小社会における野生動物管理のあり方の検討」が現在続けられています。このシンポジウムは、学術会議の課題別委員会が主催して行われるもので、2月9日(土)に神戸市で開催されます。副題は〜持続可能な野生動物管理システムの構築をめざして〜。委員長の鷲谷いづみ先生から提案骨子の説明があり、学術会議の検討に携わっている東京農工大学の梶光一先生や兵庫県立大学の横山真弓先生らの講演、コーディネーターは京都大学の湯本貴和先生など多彩な講師の顔ぶれです。多くの皆さんの参加をおすすめします。

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野生動物管理に関する学術会議での検討は、既に5回の委員会が開催されています。昨年12月13日開催の委員会では「科学的管理を担う人材の養成」について審議されました。この会議には当財団業務執行理事の中川が参考人として出席し、保護管理専門職に求められる能力と役割、人材養成のための教育内容、人材養成に必要な教育機関などについて当財団の考え方と計画をお話しました。また、知床で展開している具体的な教育プログラム「知床ネイチャーキャンパス」の内容も紹介し、人材養成のあり方に関する議論の参考にしていただきました。

検討結果は、今回のシンポジウムを経てまとめられ、審議依頼のあった環境省自然環境局に答申される予定です。我が国の野生動物管理システムの確立は緊急を要する課題となっています。このシンポジウムでは一般参加者との意見交換もあり、その成果が期待されます。
(中川 元)

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