ブログ 知床の自然

流氷接岸とオオワシ

2016/10/03

昨日(1月13日)流氷が着岸しました。斜里から小清水にかけての海岸です。流氷の接岸は1月下旬から2月上旬が多く、今年はかなり早い接岸と言えます。ちなみに1990年以降の最も早い接岸記録は2001年の1月8日です(データブック知床・2010)。今日の午前中、斜里前浜の流氷上に20羽ほどのオオワシとオジロワシが集まっていました。氷上で餌を食べている個体もいましたが、その中の1羽はウミスズメ類と思われる鳥をむしって食べていました。

 接岸した流氷はオホーツク海を南下した流氷帯の先端部分で、中小の氷板や砕け氷が波にうねっている状態です。このような海域にはワシ類が多いのですが、氷にもまれて死んだり弱ったりした魚や海鳥がワシ類の餌になっている可能性があります。
 「氷縁生態系 Ice edge ecosystem」という言葉があります。流氷など海氷の周縁部は生産性が高く、魚類や鳥類が多いことが知られています。流氷が近づき、接岸と離岸を繰り返すこの時期が、最も「氷縁生態系」を実感できるシーズンです。(中川 元)
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氷上で海鳥を食べるオオワシ(2015年1月14日・斜里前浜)

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接岸した流氷とオオワシ。少し沖では砕け氷が波にうねっている(2015年1月14日 斜里前浜)

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