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「知床ネイチャーキャンパス・NEXT」開催のご報告&今年のネイチャーキャンパスの準備が始まっています

2021/05/31

先日公開したニュースレター第23号でもお伝えしましたように、昨年度3月13日・14日に「知床ネイチャーキャンパス・NEXT」を開催しました。これまでのネイチャーキャンパスは知床に集合し、実際の世界遺産保護管理の現場を視察しながら実習を行ってきましたが、「NEXT」は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ZOOMを活用したオンライン講義となりました。「生物多様性を守るためにー科学的保護管理を考えるー」のテーマのもと、自然保護の最前線で活躍されている7名の講師から以下の講義をしていただきました。

 

両日とも予定終了時刻を超えるほど活発に質疑や議論が交わされ、受講された方々の高い関心と熱意がうかがえました。

 

「NEXT」開催後に実施したアンケートの結果を見ると、豊富な実績や経験を持つ各講師による講義の満足度は非常に高かったようです。一方で、対面での議論の場や現地での実習がなかった点が物足りなかったとの意見が聞かれ、実際に知床に集合し実習を行うことによって得られるものの重要性を再認識する結果となりました。また、住民等と協働するためのスキルや複雑な社会経済のもとでの問題解決能力を育むプログラムの提供や、学習したことを反映した実践的プロジェクトの実施、野生生物管理を担う人材の就職のサポート体制の確立、等が野生生物保護管理を学ぶ高等教育機関に対する要望として挙げられ、提供する教育プログラムのさらなる向上の必要性を実感しました(アンケート結果はニュースレター第23号でも見ることができます)。

以上のような意見を踏まえつつ、今年度のネイチャーキャンパスに向けた準備がスタートしています。今年度のネイチャーキャンパスは、実際に野生生物保護管理に従事している方々を対象として、リカレント教育のような形での実施を考えています。またそれに伴いプログラムの内容も従来よりも専門性を高めたものを検討しています。具体的に決定しましたら、あらためて皆様にお伝えしたいと思います。

(事務局・船木)

 

 

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