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祝!奄美・沖縄が世界自然遺産登録へ 斜里町とのつながり

2021年5月10日、国際自然連合(IUCN)が「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について、世界自然遺産への登録がふさわしいとする勧告を発表しました。アマミノクロウサギやヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなど国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性が評価されました。7月の世界遺産委員会で正式に登録される見通しで、新型コロナウイルスの流行が長引く中、明るいニュースが飛び込んできました。

西表島1西表島

登録されれば日本で5番目の世界自然遺産。知床は世界遺産の「先輩」にあたりますが、実は知床を擁する斜里町と、西表島のある沖縄県竹富町は「姉妹町」という縁もあります。知床国立公園と西表国立公園(現在は西表石垣国立公園)が日本の東北端と西南端にあったことから、両町は昭和48年(1973年)1月に姉妹町盟約を締結しました。沖縄県の本土復帰間もない時期だったため、盟約調印は報道機関の大きな話題に。当時の藤谷豊·斜里町長と瀬戸弘·竹富町長が東京で調印式を行い、NHKの番組に出演して大きな反響があったそうです。

西表島2西表島

その後現在まで50年近く、行政や住民、子どもたち同士の交流が盛んに行われてきました。知床博物館の姉妹町友好都市交流記念館には、イリオモテヤマネコのほか、カンムリワシ、クビワオオコウモリなどの剥製が展示され、西表島の自然や野生動物が紹介されています。両町は国立公園だけでなく、今後は世界自然遺産を擁する町同士となる予定で、より深い交流が期待されます。(事務局・竹川)

イリオモテヤマネコの剥製知床博物館に展示されているイリオモテヤマネコの剥製

参考
環境省 報道発表資料 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の世界遺産一覧表への記載推薦に関する国際自然保護連(IUCN)の評価結果及び勧告について(第二報)
https://www.env.go.jp/press/files/jp/116215.pdf

斜里町史第3巻

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