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知床自然大学院大学設立財団のおすすめ本(児童・生徒向け編)

これまでに当財団の会報「設立財団ニュースレター」を19号まで発行してきましたが(2020年1月現在)、その中で紹介した「知床自然大学院大学設立財団のおすすめ本」を分野別に紹介します!

今回は児童・生徒向け編。新型コロナウイルスの影響で休校となっている学校が多いと思いますが、この機会に読書はいかがでしょうか。
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『動物を守りたい君へ』
高槻 成紀 著
岩波ジュニア新書(2013年)880円+税

動物を守りたい—。多くの人が抱く感情だと思いますが、自分たちが動物のためだと思って行っていることは、本当に動物のためになっているのでしょうか。

野生動物はもちろん、ペットや家畜に至るまで、私たちが身の回りの動物たちと共存するためにはどんな心構えが必要なのかについて、優しい言葉で綴られています。乱獲によるゾウガメの絶滅、偏見によるオオカミの撲滅、戦後農業の変化によるトキの絶滅など各種の事例から、動物を守るために本当に大切なことが見えてきます。

人間も含めた地球環境全体、生物全体のつながりを知ること。それは何も壮大な話ではありません。私たちが社会や家庭や身近な人間関係の中で、決して一人では生きられないことともよく似ているような気がします。ジュニア新書ですが、大人にもオススメの一冊です。

岩波書店ホームページ

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『ぼくの村がゾウに襲われるわけ。ー野生動物と共存するってどんなこと?』
岩井 雪乃 著
合同出版(2017年)1,400円+税

アフリカのタンザニアでは、野生のゾウが村を襲い、村人たちが命の危険にさらされています。その背景には、かつて暮らしていた大草原に「国立公園」や「動物保護区」がつくられ、「人がいない野生の王国」の周辺に村人たちが追いやられてきた歴史があります。

ハンティング、観光、自然保護の考え方・・・立場の違うさまざまな人間の事情が複雑に絡み合い、自然の中で暮らしてきた村人の生活が崩れていきました。真に野生動物と共存するには何をどう解決すればいいのか。国内でもさまざまな獣害問題が起こっている今、改めて深く考えさせられる一冊だと思います。児童書のように読みやすく中高生にオススメです。

合同出版ホームページ

 

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