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【ワイルドライフマネジメントNews】日本学術会議の回答と公開シンポジウムの開催

日本学術会議は昨年春に環境省からの審議依頼を受けて「人口縮小社会における野生動物管理のあり方」について検討を続けていましたが、その検討結果が81日に環境省自然環境局長に回答されました。回答書の内容は、最初に被害防止対策や個体数管理に関する現状と問題点についてまとめられ、続いて科学的な野生動物管理システムの構築、それを担い得る科学的・社会的力量を持つ人材が不可欠であること、そのような専門的人材を養成する教育システムの構築が望まれることが記載されています。

具体的には、(1)省庁間連携と自治体の専門組織力の強化、(2)地域資源の持続的利用、(3)管理放棄地を含む包括的土地利用システム、(4)科学的データの集積と運用、が必要とされ、これらを実行するために(5)地域に根ざした野生動物管理を推進する高度専門職人材の教育プログラムの創設が必要である、と提言されました。

当財団の活動内容につながる(5)については、「獣害対策を野生動物管理として実施できる人材には、地域の社会、歴史・文化、生態系、野生動物についての充分な理解や知識に加え、実地での経験が欠かせない。大学や大学院教育でそれらを総合的に学び、実地経験も積める教育課程が編成、提供される必要がある。」と記載されています。

日本学術会議は、来月、日本型管理システムの提案を紹介し、先進事例の報告や科学的管理システムを支える人材養成を考える公開シンポジウムを開催します。参加費無料、事前登録不要ですので都合の付く方は是非ご参加下さい。

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◎公開シンポジウム『持続可能な野生動物管理システムの構築と人材養成』
日時:2019年12月3日(火)13:00〜17:00
場所:日本学術会議 講堂 (東京都港区六本木7-22-34)


詳しい内容は下記をごらん下さい。

http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/282-s-1203.pdf

回答「人口減少社会における野生動物管理のあり方」(日本学術会議)は下記からダウンロードできます。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-k280.pdf

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