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オオワシとサケ

知床の川沿いにロシアから渡ってきたオオワシの姿が見られる季節になりました。多い時には十羽〜数十羽も集まる川もあります。この時期、オオワシやオジロワシが河川沿いに見られるのは、餌となるサケの死骸が多いからです。9月に始まるサケの遡上は11〜12月にピークとなり、1月に入るまで続きます。産卵を終え、弱って死んだサケ(ホッチャレ)は、渡りのオオワシの格好の餌となります。

一方、サケの死体が食い尽くされ、自然界の餌の不足する2月〜3月のワシたちは、氷下漁など漁業活動から供給される魚や観光給餌など、人為的な餌資源に集まるようになります。3千羽近くになる北海道で越冬するオオワシとオジロワシのために、厳寒期の自然餌資源を増やすことが重要です。河川に遡上するサケの数をもっと増やすことができれば、冷たい川底にストックされた死骸が2月以降の餌になります。今は限られた河川や流域に集中して見られるワシたちですが、サケの遡上河川や遡上数がもっと増えれば、各地で冬中ワシ類の観察が出来るようになるかもしれません。

川沿いに集まるオオワシ(斜里川支流 2016.11.26)サケの上る川沿いに集まったオオワシ(斜里町内 2016.11.26)

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