知床ネイチャーキャンパス2016のご報告 No.3
今回も10月9、10日に開催した「知床ネイチャーキャンパス2016」のご報告をいたします。
今回はNo.3、実習編のその2です。
知床五湖と岩尾別川河口、流域での実習についてお伝えします!
知床100平方メートル運動地の次に向かったのは、知床五湖。
原生林に囲まれた5つの湖、知床連山、オホーツク海など、
大自然の魅力を感じられる知床を代表する観光地です。
知床半島全体に言えることですが、ここはヒグマの生息地。
そして、多くの人が訪れるエコツーリズムの現場です。
かつてはヒグマ出没や植生破壊などさまざまな課題がありましたが、
これらを解決すべく、2011年度から新たな利用制度が運用されています。
制度の大きな柱が、2つのコース設定です。
電気柵が張られ、ヒグマの心配なく誰でも安全に自然を楽しめる「高架木道」と、
事前レクチャーを受け、静かに奥深い自然に触れることのできる「地上遊歩道」の
どちらかを選ぶことができます。
今回はそのような制度について学びながら、
地上遊歩道(一湖、二湖をめぐる小ループ)を歩きました。
この時間帯は晴れ間も見えてきて、とても気持ちの良い散策になりました!
昼食後は岩尾別川の河口、流域の見学でした。
ヒグマに気をつけながら、実際に河口を歩き、
遡上中のサケを観察したほか、
近くにある「さけますふ化場」の仕事や漁業について学びました。
みなさん、興味深々です。
その後、歩いて上流へ。
サケ科魚類が遡上できるように改良された河川工作物(ダム)を見学し、
河川生態系の回復について学びました。
講義で学んだことを実際に現場で確かめるという、知床ならではの体験。
途中雨がポツポツ落ちてきて、とても肌寒い天気でしたが、
熱心にメモを取ったり、話を聞いたりする受講生の顔が印象的でした。
野外での実習はここまで。
次回はホテルに戻って行った、まとめのワークショップについてご報告いたします!
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