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【シレトコってどんなトコ】第5回:知床の農業

【シレトコってどんなトコ?】では、知床の特徴や地域資源などの情報を地元目線でお伝えしています。第5回は、知床の農業についてご紹介します。

■小麦、ジャガイモ、ビートが主の畑作地帯

斜里町をはじめとするオホーツク東部地域では、小麦、ジャガイモ、砂糖の原料となるビート(てんさい)の生産が盛んです。小麦には大きく分けて秋まき小麦と春まき小麦の2つがあり、パンやうどんの原料になります。8月初旬から収穫が始まりますが、収穫を終えた畑では、麦わらロール(麦稈ロール)がゴロゴロ転がっている風景を目にすることも。これらはこの後、酪農家のもとに運ばれ、牛の寝床に使われるようです。

ジャガイモは9月ごろから収穫が始まります。カレーや肉じゃがなどさまざまな料理に使われるジャガイモですが、斜里で生産されるジャガイモの多くはでんぷん用。片栗粉の原料となるほか、水産加工品の練り物や、即席めん、菓子類などにも使われているようです。

10月からはビート(てんさい)の収穫が始まります。斜里には大きな製糖工場があり、収穫されたビートがトラックで工場に運ばれる様子は、秋から冬の地元の風物詩になっています。



■パッチワークのような畑は輪作のため

ではなぜ、この三品の生産が盛んになったのか。それには輪作の必要性が関係しています。普通同じ畑では、何年も続けて同じ作物を生産することはできません。病気が多く発生したり、土壌の養分が不足したりして、作物の生育が悪くなる連作障害が起こってしまうからです。そのため一つの畑で小麦、ジャガイモ、ビートの三品を順番に生産し、効率よく農業経営を行っているのです。北海道の広大な畑がパッチワークのように美しく見えるのは、これらの作物がバランスよく作付けされているからとも言えるでしょう。

知床半島の東側、羅臼町南部から標津町にかけては酪農地帯です。知床に農業のイメージはあまりないかもしれませんが、地域を支える基幹産業の一つであり、とても重要な地域資源の一つです。

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