お知らせ ブログ ワイルドライフマネジメント

応援メッセージをいただいています③

当財団では6月10日〜8月8日の間、知床ネイチャーキャンパスの安定的な継続開催のため、「READY FOR」にて「野生生物との共生を|知床ネイチャーキャンパスの継続を皆さまと共に!」と題したクラウドファンディングを実施しています。残すところあと1週間ほどとなりました。引き続きのご支援、情報拡散によるお力添えをよろしくお願いします!

クラウドファンディングの挑戦に際して、力強い応援メッセージをいただきました。「READY FOR」ページの新着情報に掲載しておりますが、こちらのブログにもまとめて掲載いたします!



武田裕希子(公益財団法人日本自然保護協会 生物多様性保全部 みなかみ町駐在職員)
※知床ネイチャーキャンパス・リカレント2022受講生

仕事として野生動物管理にも携わっており、きっと大きなヒントが得られるはずだと思って参加を即決しました。

このような学びの機会は、特に実務に携わる者にとって価値が大きいと感じています。知床の大自然を体感しながら、現場で実際に試行錯誤されている専門家からお話を伺い、全国で同様に課題に向かって努力している仲間とともに議論を交わすプログラム。こうした場やきっかけが継続されて、全国での実践に活かされることを期待します。

とくに印象的だった内容は「管理はコントロールでなくマネジメント」言い方をかえると「やりくり」というお話でした。思い通りにいかない自然を相手に、複雑な視点が絡まり合う状況下で、多様な人々と合意形成を図りつつも、活動を止めずに推進していくという力は、きっとたちまち得られるものではありません。キャンパスで学んだことを自分の現場に当てはめ、何とかやりくりしていくのだ、という態度や姿勢を学ばせていただいたようにも思っています。




赤松里香(EnVision環境保全事務所代表)

私達は、国内では主に北海道内各地で生物多様性保全や野生動物の保護管理のために様々な活動をしています。海外でも熱帯地方で地域住民による多様性保全活動の支援をしています。私たちのもとには、こうした分野に興味を持っている若い方々が来られることがありますが、具体的に長い将来に渡って自身が社会の中でどんな役割を果たしたいのかが見つけられずに立ち止まっている方も多々おられます。

知床大学院大学設立財団の知床ネイチャーキャンパスでは、具体的な事例を活用しながら、実践や研究の第一人者の方々を講師に講義や実習が組まれていますので、将来生物多様性の保全や野生動物の保護管理に関わろうとしている方々に是非受講していただき、具体的な将来像を描くのに最適な研修だと思います。私たちに新しいスタッフが加わった際には、人材育成の場としても活用させていただきたいと考えています。知床を題材にしていますが、知床だけではなく、普遍的な課題へのヒントも得られると期待しています。地球環境が少しでも良くなることを願っている者として、応援しています。



【赤松里香さんのプロフィール】
帯広畜産大学獣医学科修了。ゼニガタアザラシ研究会、日本獣医畜産大学野生動物学教室、京都大学霊長類研究所、犬山動物病院、マレーシアサバ州野生動物局オランウータンリハビリテーションセンターなどの経験から、「地域と行政と専門家と自然をつなぐ存在」の必要性を感じて1997年に任意団体EnVisionを設立。生物多様性保全のためならなんでもできるプロ集団を目指して、2004年に特定非営利活動法人EnVision環境保全事務所を設立。「つなぐ」をKeyWordに多様性保全のための「野生動物の調査研究」「環境教育」「情報公開の推進」「政策支援」「国際交流」を軸にして、主に北海道とマレーシアのコミュニティで活動中。ユニークな専門スタッフに囲まれて(頼って)、最近ますます活動の幅が広がり、がはは力(りょく)を片手に難題に挑む日々を過ごしている。

http://www.env.gr.jp/index.html

 

-お知らせ, ブログ, ワイルドライフマネジメント